2019年とはなんだったのか

なんだったんでしょうね…

身分の変化について

とうとうマジで学生が終わって社会の身分となった。随分長い間(といっても周りにはより長い人間もいるので感覚が狂う)学生をやったので現実感がなかったが、当然ながら終わりは来るなとおもった。特に終盤(B4〜M2)は完全にモラトリアムをやったので(なんならB1,2とかより自由時間が多かったかもしれない、特にコミュニティに参加していなかったことが大きい)、おそらく人生の最後の夏休み期間として記憶に残り続けると思う。無みたいな研究をしたのは申し訳ないが、まあ卒業は成したので許されたと思いたい。この期間で創作という行為を憧れから趣味のラインまで持ってこれたという感じがしていて、そのこと自体が間に合ったのはよかったな、と思う。

社会について

就職をした。厳しい会社だったら一瞬でやめて実家で漫画家でも目指すかと思っていたが(その割にわりと家財を最初に投資してしまったけど)、今の所直近そういう予定はなさそう。つまりパッと見地獄ではなかったと思う。もちろん楽園でもないが、世界に楽園などないので。

事業内容に興味があり、多くの社員の趣味とも親和性があるのでそういう意味で良いチョイスをしたな、とは思った。コミュニティ活動はそれなりに元気に行った気がするのはサークル時代の初期を思い出す。詳しくは創作についての欄で。

技術について

まあわかっていたけど、まだ前線の実力ではないな、という感じ。三年前の杵柄で息くらいができているという表現が正しそう。

技術力とは別に生来の雑さがそれはそれで課題だなあということも三年ぶりに思い出した。拙速〜という言葉はやる側が言うもんではないと思うので、来年は意識的に逆振りするくらいにしてみたい。もちろんシステムで防げるような提案も可能ならやりたいが。

多分近いうちまたリセットの機会があるので、それについてのアプローチを話し合う必要がありそう。ずっとわかってなかったSQL、フロントエンドに触れるきっかけになったのはよかった。

創作について

本当を言うとこれだけが本質で、良い漫画が描けていれば社会も技術もゴミでもおそらく肯定できるんだけど、逆もまた然りで2019年は創作についての成果が芳しいものとは言えなかった。ので個人的には2019年はダメだったということになる。

去年(一昨年)の冬に描きかけた本がやっぱりしんどくて途中で投げ出してしまったり、コミケに落ち続けてリズムが作れなかったりと順調だったとは言い難い。一応意地で一冊、小さいものは歌姫で出した。これをやったのは偉くて、一年に一冊も出さなかったということになったら完全に自分を許せなくなってしまったと思う。

もちろん使える時間が学生時代とは全然違うというのはある。一日八時間(!!!!!!!!!!)の労働もあるし、またいくつかのコミュニティにも属することにもなった。が、そもそも残りの時間をフルで使えてるかというとまあそうではなく、学生のころくらいの活動濃度でやってしまっているな、と思う。社会人で創作をやるということは使える時間は本当に集中しないといけないことがわかっていなかった。

加えて表現力、構成力について頭打ちを感じていて、インプットの必要性を感じている。無から出発してやればやった分だけというのを2,3年続けていったが、基礎ではなくてアウトプット重視でやっていたことの代償を払う時期が来ているように思う。といってもインプットが下手くそなのでそれによる足踏み感と戦うことにはなりそうだが、このまま描けるものを描いているだけだと終わりだなと思うので、良いサイクルを構築する必要がありそう。

良いこととして、委託デビューできたことと、社内のコミュニティー活動を盛んにできたことが上げられる。それが仕事にもつながったこともあり、やってよかったことではあった。インプットをうまいことこのコミュニティ活動を兼ねられるようにやっていく必要がある。

以前少しだけフルタイムで働いたときは完全に創作とか問題外だったんだけど、2,3年の習慣作りによって活動を継続すること自体には成功した。偉業と褒めたい一方で、最低限の話でしかないので今年は明確な成長を目的としたい。