インターン糞野郎の手記~ある日の日記より~

この記事は留年休学アドベントカレンダーの記事です。

こんにちは、現役女子高生のid:lastcatです!JKなので留年とか休学とかよくわからないのにいきなりあどべんと、カレンダー(リレーブログみたいなものかな?)が回ってきてびっくりしています!私一人ではどうしようもないなーと思っていたんですけど、年末の実家の大掃除をしていたところ、どうやらおあつらえ向きの古ぼけた日記帳が発掘されたので、その内容を記すことで私の分のカレンダーに代えたいと思います。私の個人的な話が聞きたかった人は、ごめんなさいね。ではでは、お楽しみください。


さてid:jf712先生に言われた通り輝かしいインターンの経歴を書こうと思ったのだけど、そんなものはなかった。アドベントカレンダーはリレー小説ではないので、虚構を書くのも憚られる。月並みに自分なりの留年と休学に対する所見と、最後に実際の例として自分の話を少しだけしよう、と思う。僕はこのアドベントカレンダー参加者である異常な人たちと違い、特に何かしらについての強いこだわりや、あるいは人と比べて秀でたところもない。それゆえに、もしかするとこの文章を見ていてくれる人にとって一番身近な存在として受け入られることができるかもしれないと考える。岡目八目ではないけど、案外他人の問題として見てみると冷静な判断ができたりするものだ。もし、直近の進路の選択について少し思うところがある人の何かしら考える材料、あるいはきっかけになってくれると嬉しいと思う。

留年

多くの人が先のブログ記事で述べている通り、留年とは各々の所属する教育機関において進級するに認めるだけの成果を出せなかった結果であり、恥ずべき事実である。とはいえ、人間は弱い生き物だし、誰にだって幸福になろうとする権利はあると思う。つまり何が言いたいかというと、留年した事実を何かしらの手段で肯定したいという行為はすごく自然なものであるし、誰によっても侵害されるべきではない権利だと思う。まだ留年していない人は全力で避けるべきではあると思うが(この「全力」が出せる人はそうそうこういう状況には至らないのだけど)、すでに留年がほぼ確定、あるいはすでに決定してしまっている人にそういうことを言っても始まらない。ではそういう人はどうすればいいのだろうか。

留年リーチ、あるいはビンゴマン

まず落ち着いて自分の状況を見渡してみよう。取得単位、進級に必要な単位、必修講義。家庭の状況、あと将来について。身もふたもない言い方をしてしまうと留年した人については「二留しないように勉強しろ」で終わってしまうのだが、それは対処療法に過ぎない。どうして留年に至ったのかとこれから先どうしていくのが一番自分にとって幸せなのかということを考えないと、またどこかで失敗する恐れがある。基本的に失敗は時期が遅ければ遅いほど深刻だ。せっかくの機会なので一度考えたほうがいいと思う。必修講義のテストを本当にうっかり寝過ごしてしまったせいでたまたま留年してしまったみたいな人は別にいいんだけど、ほとんどの人は「留年するべくして留年」している、言い換えればセルフマネジメントに失敗しているのだ。まずその認識を高めないといけない。

さて、先に挙げた項目について整理できただろうか。例えば、取得単位や進級に(略)、家庭の事情などなどは、「外部的要因」だ。よって少し回りを観察すればすぐに正確な情報を得ることができるだろう。 しかし一番大切なのが、最後の挙げた「将来について」だ。これが決まらないと、先に挙げたパラメータはすべて意味がなくなる。たとえば、id:jf712先生は最終的に転学という選択に至っているが、この場合においてこの人が「法学部を卒業に必要な単位数」などを考えていたところで、何の役にも立たなかっただろう。まず、あなたが「最終的にどうなりたいか」を考える必要がある。

休学という「選択肢」

基本的には大学生というのは暇なものなので(たぶん人生で二番目に暇だと思う。ちなみに一番目は老後。)、空いた時間で将来について考えることは不可能ではないだろう。だが、時間には限りがある。どうしても意思決定するに至らないまま長期休暇を終えてしまうようなこともあるだろう。その場合、まだこのまま中途半端な意識のまま単位取得という戦場に駆り出されてしまい、 やはり中途半端な結果に終わり状況が悪化してしまうということもあるだろう。そこで休学という選択肢がある。

もちろん休学に至る道のりは一つではない。特にやりたいことがあったり、またはあまりにも大学に行きたくないみたいな状況からこの結論に至る人もいるだろう。まあ今回はなんとなく留年に至ってしまった人向けの文章なので、そういう方面は考えないことにする。話を戻すと、休学という選択肢によってあなたは最少半期(長期休暇を二つ吸収すれば実質八ヶ月!)の時間をおよそ無料で手にすることができる。しかも、学生という身分を手放すことなしにだ。これは、なかなかに聞こえがいい。

リスク・リターンを考える

ここで休学を持ち上げ、皆に勧めることは簡単だけど、今一度落ち着いて考えてほしい。確かに大学に金は納付しなくてもいいが、あなたは半年ものビハインドを取ることになるのだ。すでに留年してしまった人はさらに、である。たとえば多くの人は卒業した後就職という道を通ると思うが、そのタイミングで通常のルートをまっすぐ通った人間と比較されることになるだろう。その時にあなたがそのビハインドをカバーする価値を持っていない場合は、かなり厳しい道を強いられることになると思う。あくまであなたが 最終的に幸福 になることが大切だ。もちろん未だ社会に出たとき経験なんて多くの学生はないだろうし、あとから考えて後悔する決断になってしまうことはあるかもしれない。しかしながら、その時に反省できるか、ただ後悔に終わるかはあなたが本当に考えて下した結論かどうかというところによってくる。この時、周りの人間の行動は考えない方がいいと思う。自分のことだけを考えることだ。

僕の場合

最後に僕の話を少しだけ。僕は、ほっとくと何も勉強しない(ここでの勉強は技術やお絵かきなどを指す。ぼくはお絵かきも練習したいと思っているのだ)と自分のことを認識したので、とりあえず強制的に手を動かさざるをえない状況に自分を追い込むことにした。それがインターンだったのだけど、それが案外楽しかった。それでもうちょっと、そういうこと(働くということ)をしてみてもいいかなと思ったときに、ちょうど少し働いたところからお話をもらったりしたので、乗ってみようかなと思ったというのが最近の話だ。

直近の未来しか見ていないけど、今のところ前述した就職活動の話とかは実は解決してしまっていたりする(まだそこに行くかはわからないし、待っててくれるかもわからないけど)。なのでもしかすると休学という選択肢をとるかもしれない(とりあえず春休みに長期インターンをすることはもう決まったので、それをやりながら先のことについては考えたい)。本当はいろいろものを作りたいという気持ちがあるんだけど、今の時点では技術力が低すぎて、どうしても手が出せない、ということがとても多くて嫌になるんだけど、もしこの機会で少しでもそれがマシになったら、それは少しいいな、と思う。本来は逆のプロセス、つまりできないことにチャレンジしていくうちにいろいろ身に着けていくというのをたどるものなのかもしれないけど。

もしかするとお前は上にあげた話と矛盾する行動をとっているじゃないか、と思う人がいるかもしれない。それは本当にそうかもしれないし、是非指摘してほしいと思う。僕は僕なりに自分が幸福になるような選択をしようと思っているし、それに他人の知恵を借りることは全く流鏑馬ではない*1。ただ、究極的には結局僕がどうしたいか、という話になってしまうので、もし忠告を無視してこいつバカなことやってるなーって思ったらその時はまあ適当に酒の肴にして笑ってもらって欲しいと思う(もちろん、その酒は奢ってほしい)。


……ふーん……。昔の人はなんだか大変だったんだね。私にはむずかしーことはよくわからないけど、この人が歩んだこの後の人生が素晴らしいものであればよかったな、って思うな。 それじゃー、次のブログの担当者を発表します!ちょっと歳は下だけど、私よりいっぱいいろんなことをしっててすごいなーって思う娘だよ!まだ12歳の女の子だから留年なんて全然わかんないと思うけど、きっとみんなをワクワクさせる文章を書いてくれるって思うな!それじゃあnonaちゃん、よろしくねーっ!

*1:これはサークル内で流行したギャグです。念の為。