創作意欲について

創造的な行為が強く肯定されるようなサークル(「クリエイティブ」という言葉をなんとなく避けてみた)に所属しているので、常に新しいことを学ばないと、新しいものを作らないと人権がないような気持ちにさせられる。ところが、自分はまったく創造的な人間ではない。
同世代の人間に、すでに各人の興味分野について多分にコミットしてる人間たくさんいる。当初はそういう環境で育ってきたんだなぁと思ったが、このサークルに入って二年たって、いまだ自分が特に何事もなしていないことを考えると、すでに自分はそっち側の人間ではなくなったんだなと思う。二元的に語るのは極論にすぎるけど。
さてそこで無理やりにでも創造性をひねり出そうとするとこれが悲惨なことになる。「まぁまずくはないかな……」と思う野菜をどんぶり大盛り食べようとするもので、必然拒否反応を示すことになる。そのままアラフェラキシーショックで死に至るかもしれない。ゆっくりとならしていけばいつかは友好的な関係を築けたかもしれないのに。
もちろんこうして口に出して(指に出して)しまうことで、さらなる自己暗示に陥ってしまうということもある。どちらが優れている劣っているの話ではないと思うが、可能ならいつかはそちらに行きたいと思う人間ではあるので、あまりこういうことは表立って言わないほうがいいのかもしれない。
したいことができるまではひたすらインプットをして、気が向いたときにそのことを実現するために動ける気力、最低限の技術があれば今は十分であると考えることにする。些末なことに精神的体力を奪われるのはよろしくない。
そのときまでは目を瞑ってどっか隅っこに挟まって、口だけ開けて雨と埃だけ食って辛うじて生きていよう。野菜もまぁ、少しずつ食べる。